開発秘話
☆商品の詳しい解説は、
オフィシャルサイトにて。
☆こんな方に
・キャンプでは自分で料理したい
・スキレットは好きだが、重いので困っている
・スモークや蒸し料理も1つでこなしたい
最初はダブルではありませんでした
キャンプを始めた頃から好きで、家でも使っているものが、鋳物のスキレットです。取っ手が熱くなるというマイナスポイントがありつつも、オーブンに入れたり、そのまま食卓に出しても絵になるかたち。でもどうしてもカバーできないのが、「重さ」でした。
焚き火台が好調に売れているなか、鉄板以外の調理器具を作ろうと思ったときに思いついたのが、スキレットでした。課題は明確。デザインはスキレットと同じように素敵なものにしつつ、軽いものにするということ。
鉄板、焚き火台と、まったく関係ないものの依頼を続けていましたが、お世話になっている工場、藤田金属さんはフライパンがメインの製造品。ようやく、ここにきてお願いできるぞ!ということで、企画を進めていくことに。
実は、最初はダブルではありませんでした。
まずは「鉄スキレット一本」でいこうとしていました。
ではフタはどうするか?実は木製で試作をしていたのです。
そこにも工夫はありました。
フタにもなりつつ、カッティングボードにもなる、という方向。
とても良いアイデアだ!と興奮し、フタと本体を持ってテストキャンプに。
まずはカッティングボードとして使い、材料をダブルパンに投入したのち、フタにする。うんうん、いい流れだ!…と、思ったのもつかの間。薄さもあるのですが、そのフタ件カッティングボードが、変形してきてしまったのです。
これでは使えません。
カッティンボードの厚みをもっと厚くするということも考えたのですが、よく考えたら、「熱い蒸気に木の板の片面だけをさらす」ということがそもそも無理ゲーなのではないかと。
失敗の、その先へ
そんなわけでいったんこの案は中止。どうしたものかと悩んでいたのですが、偶然料理屋さんで厨房の中をみると、コックさんがフライパンに、フライパンでフタをしているのを見かけました。ああ!なんて自分は常識に囚われていたんだろう!これだ!!
その厨房では同じサイズのフライパンを使っていたので、フライパン同士はきちんとはまってはいなかったのですが、大きさを調整すれば、2つがきちんとはまるようにできるはず。
スキレットが2つ絶対にセットになってくるということが引っかかりはしたのですが、キャンプに行くときにはフライパン1つだけより、もう1つあったほうが効率が良いのは間違いありません。むしろ2つがセットであるということで、間に網を挟んでスモークしたり、蒸したり、上に炭を乗せてダッチオーブンのように使ったり、むしろいろいろな調理法が生まれていきます。
そんなわけで、一度は壁にぶつかったスキレット計画なのですが、2つセットというアイデアで突き抜け、見事商品化を果たしたのでした。
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ダブルパンで、面白いチャレンジをした動画です。