開発秘話
☆商品の詳しい説明は、
オフィシャルサイトにて。
☆こんな方に
・焚き火も料理もしたい。そして、軽いのが良い
・メッシュ底の焚き火台が欲しい
・オーブン調理にチャレンジしたい(要ダブルパン)
こんなに形が変わるとは…
YOKAの3台目の焚き火台の本製品。企画当時、軽量焚き火台ブームといって良い状況で、YOKAにもたくさんの「御社の焚き火台で、軽量のものは無いのか?」というお問い合わせをいただいていました。
僕自身は、自分がキャンプに行く際の焚き火台はCOOKING FIRE PIT SOLOで満足していたのですが、火床がメッシュの焚き火台を使う機会があり、その燃え方の違いに面白みを感じまして。いっちょ作ってみるか、と企画し始めました。
軽量焚き火台としてよく見かけるものがステンレス製だったので、それに倣ってステンレスで企画し始めたのですが、ステンレス製品を日本で作るとどうにも高くなってしまう。
で、テントを作ったことがきっかけでつながった中国の会社に問い合わせたところ、製造可能というお答えをいただき、中国で作ることを念頭に企画を進めていきました。
最初に考えていたのは、こんな形。
一見現在の製品と変わらないように見えますが、よく見ると、全体が金属の丸棒でできています。
本体は上からみるとXの形に組み合わされ、真ん中の連結部分を中心にパタンとたためて薄くなるという方式。
これはこれで方式的にはとても良かったのですが、何度試作しても良いクオリティになりません。
それには構造的な問題もからんでいまして、
「溶接は手作業なのでどうしてもブレが出る」+「真ん中の折りたたみ部分に熱がかかり、変形もする」という要素が重なり、4つの脚がちゃんと接地してくれないのです。
どうしたものかと悩んだ末、一旦この丸棒での制作は無し(!)に。
家具と焚き火台で培った「金属板のレーザーカットで作る」という方向に舵を切りました。
レーザーカットで作るということは、もともとのCOOKING FIRE PITに近くなること。
「火床の下にスキレットをいれることで上火調理ができる」ということが、これを作ってから発見されたのですが、
その機能も最初から取り込むことにしました。
かじを切ったあと、この方向でうまくいっていたのですが、1つ悩みどころが発生。
今回のものでは、前までの焚き火台と変化をつけたいという思いから、ゴトクを2分割するアイデアで進めていました。
丸棒のときには全くもって諦めていた、ゴトクへのロゴ入れが、金属板を使う、となったことで再浮上。
2分割されているゴトクの、どっちにロゴをいれるのか?両方同じものいれるのか?違う文言をいれるのか?
YouTubeの視聴者さんも巻き込んで、様々な論争が巻き起こり…
そして、ある時点で「ロゴ自体を2分割する」というアイデアで突き抜けました。
これは我ながらナイスアイデアだったと思います。
ちなみにその頃から焚き火台に加えて焚き火シートを使いましょう、ということも言われだすようになり、
火床がメッシュなことからこちらも進めていたのですが、ある時点でこれを収納袋にするというアイデアも生まれました。
焚き火シートはグラスファイバーにシリコンコーティングしたものなのですが、
シリコンには普通の印刷は乗りません。
何度も試して、もう印刷は諦めようか、と思ったところで、シリコンにシリコンで印刷するという技術をもった工場が見つかり、
今のシートがあります。
そんな、何かといろいろな技術の詰まったCOOKING FIRE PIT LIGHTなのでした。
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初期試作のCOOKING FIRE PIT LIGHTを使った料理動画です。